VOL282. DOVER70F Shallow Runner 「浮力を伴うタクティクス」

久しぶりの個人ブログ。多方面での執筆を担当させて頂き、個人のブログにはなかなか手が回らない状態ですが、こちらは書きたい事がある時に書いていこうと思います。


今季最大のビッグワンを捉える。

最近ようやくランカーサイズを上回るほどのビッグワンを捕らえることができました。

ファーストランはまさに巨鯉のようなトルク。岩の多いストラクチャゾーンで掛けているので、とっさにドラグを緩め沖へ走らせるファイトへ切り替え。

沖へ走らせなるべく自由度の高い位置でファイトさせ疲れさせたのち、手前へ誘導し慎重に取り込みました。使用ロッドは「GRANDAGE STD76M」。

いつもはもう少し長くてライトめのロッドを選択するのですが、デカい魚の雰囲気を感じパワーロッドを使っていたことが功を奏したと思います。

そしてルアーは「DOVER70F ShllowRunner」

今回はこのルアーの使い方について触れようと思います。

Tackle DATA

ROD:APIA GRANDAGE STD76M
REEL:SHIMANO TWINPOWERC3000
LINE:YGK UPGRADE X8 PE1.2
LEADER:SEAGUAR FLUORO 24lb
LURE:DOVER70F ShallowRunnner アカキンコノシロ



DOVERのアイデンティティ

該当シリーズの中でも特にDOVER99Fは私がランカーシーバスを狙う上で最も多用し、実績が高いモデルです。そして「DOVER70F ShallowRunner」はDOVERシリーズの中でも「DOVER99F」のダウンサイズモデルになります。

DOVERのアイデンティティは「ファットなボディと水噛みの弱い小さなリップの絶妙なバランス感」だと思っています。

ファットボディ=空気層が多い、すなわち「浮力が高い」という事です。水中で浮力が高いという事は「水中での感度が高い」ことを意味します。

一般的に軽いルアーほどアクションは軽やかだが飛距離は出ない、重いルアーは良く飛ぶがアクションが出ない。すなわち「軽くて飛ぶ」ものが求められるという事です。

「クイーン的存在」と称されるDOVERの万能さは、まさにそこに照準を当てて作られているという事を意味します。

Tackle DATA

ROD:APIA GRANDAGE STD76M
REEL:SHIMANO TWINPOWERC3000
LINE:YGK UPGRADE X8 PE1.2
LEADER:SEAGUAR FLUORO 24lb
LURE:DOVER70F ShallowRunnner LGHチャートバック



同サイズのシーバスルアーの中でも群を抜く飛距離

DOVER99F/70FSRはこの「軽くて飛ぶ」という性能を高水準で具現化しています。両者とも「飛距離」に関して言えば、同サイズのシーバスルアーの中では群を抜いているのではないでしょうか。

内部に機械要素を伴った特殊構造を持つわけではないのに、驚愕の飛距離を出す事ができます。ウエイトの運動エネルギーを最大限に使った後に自然と内部ウエイトが戻る、無駄のない緻密な設計がなされています。

「ファットなボディ=空気抵抗で飛ばない」と思っている方にぜひ投げて欲しいルアーです。タングステンウエイトを含む基本構造を踏襲しているDOVER70FSRもまた、70サイズでありながら「異常に飛ぶ」ルアーなのです。


「感度」という武器

もうひとつのポイントである「小さいリップ」。もし浮力が高くかつリップが幅広だと、よりアクションは強くなるでしょう。

DOVER99Fは小さいリップを搭載する事でタイトに触れるように泳ぎます。DOVER70FSRも同様に、この「小さいリップ」を設定しています。

しかし、ボディサイズも含めたルアートータルとしてのアクションでは99Fよりも70FSRの方が高感度に設定しています。

巻きに対するアクションの変化が激しく、ワイドなアピール、タイトなアピールを両立しています。ここはDOVERらしくデイ&ナイトを両立させるための拘りでもあり、テストをする際にイメージしていた重要な要素でもあります。

Tackle DATA

ROD:APIA GRANDAGE STD90ML
REEL:SHIMANO TWINPOWERC3000
LINE:YGK UPGRADE X8 PE1.2
LEADER:SEAGUAR FLUORO 24lb
LURE:DOVER70F ShallowRunnner アカキンコノシロ



デカい魚を捉える手段

シンキングルアーの「流す釣り」は流されながら徐々にレンジを下げていくことで弱いベイトを模倣し、シーバスに捕食するきっかけを与えます。

また、フローティングルアーでの流しの釣りは、DOVER99Fの使い方としてトークショーなどで以下のように述べさせて頂きました。

「巻き代をとったアップ気味の着水点に落とし巻きでレンジを入れ、明暗などのフィードゾーンでは流れを横から受けながら、レンジ一定・ほぼルアーが動かないくらいで浮遊させること」

デカい魚ほど楽に捕食しようとします。ここを意識する事が大きい魚を捉える最短手段になると思っています。これはDOVER70FSRでも強く意識しており、完璧にやれます。

Tackle DATA

ROD:APIA GRANDAGE STD76M
REEL:SHIMANO TWINPOWERC3000
LINE:YGK UPGRADE X8 PE1.2
LEADER:SEAGUAR FLUORO 24lb
LURE:DOVER70F ShallowRunnner どチャート



「浮力を伴うタクティクス」カケアガリでの"スローライズ"

しかし、それ以上に特筆すべきDOVER70FSRの性能があります。それは「ストラクチャの差し掛かりでゆっくり浮上させながら巻くことでシーバスの捕食を誘発する」能力です。

ファットボディで浮力が高いため、デッドスローリトリーブで微細にボディを振れさせてながら上昇させる事ができます。カケアガリを沿わせるように、微小な振れを伴った「スローライズ」させる事ができるのです。

追いかけてきたシーバスが、最後捕食に至らないケースはアングラーの認識よりもはるかに多いと思っています。だからこそ、ひとくちサイズのコンパクトボディと浮力を伴う微細な振れにより、か弱いベイトが水面とカケアガリの袋小路に追い込まれた状態をより長い時間にキープする事ができ、バイトに至る訳です。

DOVER70FShallowRunnnerの浮力を使った攻略をぜひ現場で試してみてください。

Tackle DATA

ROD:APIA GRANDAGE STD76M
REEL:APIA VENTURA2508RH
LINE:SUNLINE CARRER HIGH PE1.2
LEADER:SEAGUAR FLUORO 24lb
LURE:DOVER70F ShallowRunnner アカキンコノシロ



最後に。

「小さいリップ」と言えどなんでも良いわけではありません。こういった感度調整は現場での数々の経験値が物を言う部分だと思っています。

現場発信のタックルを世の中に送り出す使命のあるメーカーに所属する以上、絶対的に身につけなければならない技量です。

幸福な事に、APIAルアーを開発をする上で松尾プロダクトディレクターおよびMegabassスタッフの皆さんのバックアップがあり、様々な事を勉強させてもらっています。

これからも現場に通い続け、よりいっそう手堅く、面白いプロダクトを模索して参ります!

Tackle DATA

ROD:APIA GRANDAGE STD76M
REEL:APIA VENTURA2508RH
LINE:SUNLINE CARRER HIGH PE1.2
LEADER:SEAGUAR FLUORO 24lb
LURE:DOVER70F ShallowRunnner アカキンコノシロ

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