VOL281. 新年備忘録
あけましておめでとうございます。遂に2019年が始まった。毎年正月は仕事からも釣りからも離れて、家族とゆっくりとした時間を過ごすようにしている。いつからか正月はTVも見なくなってしまっていたので、最近はTVがとても新鮮に感じることがある。毎年31日の21時くらいに年越し蕎麦を食べると、そのまま寝るのが通年の過ごし方だ。今年もたいして変わらなかった。
昨年を振り返って。
さて、昨年1年も多くの魚に出会うことができた。シーバス、チヌ、メバルという3魚種を中心に狙っていると、いい意味で休みがない。また、それぞれの魚種で特有の楽しさがあって、ソルトルアーフィッシングを飽きずに続ける事ができる。そしてシーバスのみを狙っていた頃に比べ、多魚種を狙っている方がよりシーバスという魚の特性を深く理解することができる。あれが違う、これが同じって感じで反応の仕分けをする事がとても大事になる。頭の中に整理して擦りむための重要な作業だ。
昨年は自分を取り巻く環境の中でも多くの変化があった。ちょうど同時期にテスター活動を始めたメンバーはそれぞれ新しい事に挑戦し始めている。BlueBlue同期だった鹿児島の溝口くんが始めた太郎丸は鹿児島に帰省した際にぜひ1度乗ってみたいと思っている。
トッププロから教わったこと。
自分もソルトルアーフィッシングを始めて10年以上経った。お世話になっているメーカーさんを通じ、いろんな人と出会い、たくさんの機会に恵まれる事できた。これは自分の人生に大きな影響を与えてくれている。そして、精力的なプロアングラーに囲まれながらいろんな価値観を共有してこれた事が何より有意義なものとなっている。
そして学んだ1番大事な事。これは常に自分が主体的な存在であり続けなければならないという事。メーカーに頼る事なく、自ら考え、自ら動くこと。これは正直経験値とかは関係なくて、誰もがどんな状況でも同じ。そして自分に正直に、やりたい事、楽しめる事を突き詰めていく。これは学んだ事でもあるが、確信を持てた事とも言いたい。
自分がメーカーのテスターとなって最初に出席したフィッシングショー。周りは雑誌の中で見るようなプロアングラーばかりだった。自分の事は誰も知らない。ただ、どんな大物にあっても「この人たちと自分の立場は同等である」と思っていた。この気持ちを常に持ち続けて活動してきたからこそ、今見えるものもある。
自分の環境はこうだから、これはできるがあれはできない。こんな考え方はもう持っていなくて、これもやろうと思うし、この環境でもあれはできると思っている。そしてできない場合、その理由は自分がやらないと選択しているという事だと思っている。
技術の研磨。
釣りという遊びはそもそもアナログである事に楽しさがあり、その歩みはゆっくりしている。しかし技術は違う。それぞれのパーツがシンプルであるがゆえに、そのひとつひとつの技術はより深く日々研磨されている。毎年フィッシングショー前になるとAPIAの松本プロダクトディレクターからロッドの超難解なレジュメが届き、熟読しても毎年理解ができないのだが、いざ現場でモノを新旧比較してみるとその差分が明確で驚かされる。GRANDAGEのパフォーマンスを体験頂けただろうか。1年通じて自分のターゲットとなる全魚種と、この竿で真剣勝負した。自分のInstagramに並んだ魚たちがその結果である。
時間の使い方と釣り。
昨今の仕事環境は働き方改革という国の方針を受けて、現場レベルでも変化を強く感じるほど変わってきている。ITは使い倒され、どんどん人がやる作業も変化している。肝心なのは時間の使い方だと思う。残業時間で何とかするという考え方はもはやスマートな時代に合わなくなってきている。ふらリーマンという言葉がその実態を表している。定時後、今より時間を与えられる事になる。そこで自分のスキルアップのために何か習い事をするのも良し、会社から近い明暗部でロッドを振るのも良し、家に帰ってTVを見るのも良し、そこは個々の自由という訳だ。人によってそこの時間の使い方ひとつでその先の道はどんどん変化していくだろう。既に自分の立ち振る舞いは決めていて、そのように動いている。
新しい価値感を作り上げる。
さらに時代に踏み込んでみる。ゆるやかに大企業でも副業が許可され、時代は「複業」となり会社への貢献の仕方も変わってくる可能性がある。そうなれば個々人のライフスタイルが尊重され、個人として何を成し得たかが重要な価値観になるかもしれない。個人的にはそうなって欲しいと思っている。これはとても面白い。様々な環境に身を置く事で、そこから得られたものを組み合わせて、自分にしかできない何かを作り出す事ができる。この一つの環境に釣りがあれば、今よりもっと楽しい釣りを見せられるかもしれない。BlueBlueの政宗くんが、今ドローンの世界に挑戦している。きっと彼の目にはかなり先の光景が浮かんでいるのではないかと思う。個人的に彼の活動からは目が離せない。
外からの客観的目線が大事。
そして何かやるにも決して自分の目線だけでは良いものは生まれないと思っている。活動の主体性は自分と意識していながらも、その是非は他人の目にしか見出せないと思っている。常に客観的な意見が必要だ。本当に正しい答えはいつも外にあると思っている。最初からそこを活かせば良いだけなのだが、自分がなにかをやることを楽しみたいという気持ちが邪魔をする。偏りのない、一般的な意見。何かやる時は謙虚に、これってどう思う?と聞く機会を多く持つことが重要だと思っている。
モバイルと釣り。
そしてモバイルの存在。今や人の生活はモバイルと共にある。起きて朝一にモバイルを見る。もはや朝一に起きてすぐにパソコンを立ち上げソーシャルニュースを見る人はほとんどいない。ファッション雑誌で気になっているブランドの洋服を探す事もほぼなくなって、Instagramで商品名を検索すれば、いとも簡単に自分のスタイルに似た人が欲しい商品を着ている状態のピンポイントな画像が見える。
Google検索より#(ハッシュタグ)による検索の要求レベルが高くなる日もそう遠くはないと思っている。知りたい事を得るばかりでなく、知りたい事を上回る現実的な情報まで見えるという事だ。気になるルアーでよりリアリティのある釣果やハウツー、時には自分にとって身近な生きた情報が、雑誌を買わなくても、インターネット検索をしなくても、すぐに手のひらで見れるようになっている。既にモバイルファーストの時代は到来している。
と新年早々いろんな事を書いてみたが、昨年考えてた事をいったん整理してみた感じだ。こうやって文字にして残しておくのもまた必要な事なのかなと。釣りの活動だけじゃなく、多方面の環境において、年々ステージを上げてかないといけないと思っている。そして先駆者と同じ道を通ってはいけないと思っている。コンセプトの所に書いてある通り、今年も自分なりの視点で、あらゆる事を表現をしていきたい。
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